総合科目一般講義「社会・制度一般」:「自分で考える法律学」

授業時間:夏学期・月曜日5時限

場所:教養学部

講義内容:

「法律学とは、利己的で、場合によっては邪悪な心が顔を出す不完全な人間によって形成されている社会にいかに秩序を与えるかを考える学問であり、これが『正解』ですとはとてもいえない人間臭いものである。したがって、常に見解は他入り牛、その対立する議論の中にこそ法律学がある」(拙著『自分で考えるちょっと違った法学入門(新版)p.i(1998))ということの一端に触れ、新しい状況に対して自ら考え、あるべき方向を見出すことのできるようになるための手助けをしたい。

 前半は、上記の本を用い、その中で取り上げている題材をめぐって議論する。その上で後半は、適当な新しい素材を用いて同様に法的思考を経験する。

 参加者は、議論のテーマについて分担し、事前に自分で調査し分析した結果についてレジュメ(要点を記したメモ)を作成して報告することが求められる。授業の具体的なイメージについては上記の本参照。

教科書:道垣内正人『自分で考えるちょっと違った法学入門(新版)(有斐閣、1998)(ISBN:4-641-02735-8)

説明会:415()16:20から追って掲示する場所にて

対象:文科III20名程度