授業科目

国際民事紛争処理

担当教員名

道垣内正人

開講期/単位数

春学期(前半) 1単位

 

〔講義等の内容〕

 講義では3つのテーマを中心とする。すなわち、第1に、国際裁判管轄の問題、第2に、外国判決の承認執行の問題、そして、第3に、国際商事仲裁である。これらに関連する問題もできる限り取り上げるが、焦点はあくまでも上記3点であり、これらについての正確で深い理解があれば、関連問題には十分に対処できるはずである。講義では、テキストの事例を予め読み、すべきこととされている準備を済ませていることを前提に、質疑応答形式で進める。

〔成績評価方法〕

試験と授業中の発言および討論とを総合評価する。試験はインターネットを用いてする「持ち帰り試験」の形で行う可能性がある。

〔テキスト〕

・櫻田嘉章・道垣内正人編『国際私法判例百選(新法対応補正版)』(有斐閣、2007年)

 

〔参考書〕

・澤木敬郎・道垣内正人『国際私法入門(第6版)(有斐閣、2006年)の第6章。

・高桑昭・道垣内正人編『国際民事訴訟法(財産法関係)』(青林書院、2002年)

 

〔授業計画〕

第 1 講   国際民事訴訟法の全体像

第 2 講   裁判権及び国際裁判管轄総論(81-83)

第 3 講   国際裁判管轄各論(財産事件)(84-88)

第 4 講   国際裁判管轄各論(家族事件)(90-93)

第 5 講   外国判決の承認・執行(95-99)

第 6 講   国際訴訟競合と保全訴訟(101, 88, 89)

第 7 講    国際商事仲裁(103)

 

括弧内の数字は『国際私法判例百選(新法対応補正版)』の番号である。上記のすべての判決を講義で取り上げるという趣旨ではない。なお、国際裁判管轄に関する新規定は次のwebsiteに掲載しているので、これをダウンロードして持参すること。http://www.f.waseda.jp/dogauchi/lecture2011/index.htm