2001年度:東京大学教養学部全学自由研究ゼミナール

「自分で考える法律学」

     期間:2001年度夏学期

     時間帯:月曜日16:20-17:50

     場所:未定

     対象:文科I,II類、20名程度

     説明会:49()16:20、掲示の場所

     内容:

適当な素材を用い、その背後にあるものの探求を通じて法的思考を楽しむことを目的とする。

参加者は、3つ程度のグループに分かれて、素材について調査し、3回程度の報告を行うこととする。最初の報告は与えられた素材そのものについての報告となるが、それに対する議論を通じて課題を見いだし、さらに調査を行う(これを繰り返す)。素材としては、日本の裁判例や日本に完成する外国の事例を用いる。

参加者は、あらかじめ、道垣内正人『自分で考えるちょっと違った法学入門(新版)(有斐閣、1998)を、その指示に従い最低12日間をかけて読みかつ考えておくこと。どのような演習になるかはこの本を参照のこと。

<その後、具体的な素材として次のものを用いることに決定>

A:ラスベガス・ジャンケット契約事件

  東京地裁平成5129日判決(判例時報144441頁、判例タイムズ81856)

  参考文献:道垣内正人『ポイント国際私法総論』(有斐閣、2000)269頁以下掲載のもの

B:ウルトラマン著作権事件

  東京高裁平成12316(未登載)

   参考文献:松本直樹・判例評論494(判例時報1700)39

中野俊一郎・平成11年度重判解説(別冊ジュリスト)311

道垣内正人「著作権をめぐる準拠法及び国際裁判管轄」コピライト4728(2000)

道垣内正人・著作権判例百選(3)(2001)掲載のもの(校正前)(その後、同234-235頁に掲載)

C:スポーツ仲裁:柔道における礼の強要の違法性

  American Arbitration Association: Case No.30-190-994-99: James Akiyama et al v. United States Judo, Inc. et al

参考文献:小田滋「長野オリンピックにおけるスポーツ関連紛争の解決」ジュリスト112794(1998)

     小寺彰「スポーツ仲裁裁判所」法学教室2122(1998)

     その他:

期間中に複数回の外国出張が予定されているので、夏休みに合宿等をして補う予定である。

     日程:(*は外国出張等のため休講)

1)       4/9  説明会

2)       4/16 分担決定:A、B、Cグループ分け

3)       4/23 *

4)       4/30 *

5)       5/7 A、B、C報告:コンパ

6)       5/14 *

7)       5/21 A報告

8)       5/28 B報告

9)       6/4 C報告

10)   6/11 *

11)   6/18 *

12)   6/25 A報告

13)   7/2 B報告

14)   7/9 C報告

15)   7/16 A、B、C報告

+α 夏休み中に合宿?

 

http://www.j.u-tokyo.ac.jp/~dogauchi/seminar2001/komaba2001.htm